悲しみジャニーβ版

ジャニヲタになるつもりじゃなかった飽き性こじらせBBAがジャニーズ楽曲についてひたすら壁打ちするよ!

V6のボーカルについての超絶雑な感想

■うっかり『SUPER Very best』を買ってしまってから、名曲の多さとボーカルグループとしてのクオリティの高さに心打たれ、うっかり買ってしまったDVD『Sexy.Honey.Bunny!』を観てPerfumeヲタとしての私を奮い立たせるほどのV6のダンススキルに悩殺され、ファンクラブに入ってしまった程度にはV6にはまりました。どうも、お久しぶりです。

 

■ここ一ヶ月は、2011年リリース以降のV6のアルバムとシングルをコンプリートしてヘビーローテーションしています。カップリングも名曲まみれで本当に幸せ。インストだけでも十二分に楽しめるから堪らん! このペースのままV6のアーカイヴを収集していけば、年末までには10周年以降の音源を割とコンプリートしそうではある。そんな自分が怖いし、この上なくキモいです。オタクってキモい!

 

■ここ最近のV6の音源は粗方聴いたので、この際ド新規ファンがV6のボーカルについて放言したいと思う。というのも、彼等のボーカルについて語りたくて仕方ないのだ。だってこんなに一人ひとり歌もダンスも上手い職人的グループは少年隊以降いないじゃん! 特に森田さんのダンスについては魅せ方が上手いと言うのか、ダンスがド素人の私でも「こりゃすごい」と唸ってしまうが、いかんせん私にはダンスの知識は皆無。だったらせめてボーカルだけでも……。

 

■V6の醍醐味の一つは、「メンバー全員職人気質」という共通項が化学反応を巻き起こす点だと信じている。長きに渡るJr.時代に歌とダンスを極め、少年隊の付き人も経験したトニセンが敷いた「職人気質」は、カミセンに多大なる影響を及ぼした――そんな仮説を元に楽曲に触れていると、デビュー当時から今までの楽曲を全曲聴き倒したい衝動に駆られるのだ。「学校へ行こう!」をリアルタイムで観ていた世代としては、岡田さんはともかく、剛健コンビは「職人気質」と程遠い位置で暴れていたように思われたのだが*1、森田さんは舞台役者としての地位を確立し、三宅さんはアイドルとしてのプロフェッショナルな部分を失わぬまま、手話やゴミ拾い等の社会参加を積極的に行い、日本文化への造詣が深い一面を持つ男になったのだから、リーダー坂本氏の子育て手腕はもっと評価されるべき。

 

■そんな下らない妄想に耽りつつV6の魅力的な底なし沼にのめり込んで想起させられるのは、私がPerfumeにどっぷりハマっていた時期だ。Perfumeメンバーはもちろん、彼女らを支えるスタッフは仕事への「追求」振りはメディアで取り上げられている通りだ。サウンドプロデュースを手がける中田ヤスタカや振り付け師のMIKIKO先生は言うまでもなく職人気質であり、ミュージックビデオ制作やライブ演出にも携わっていらっしゃる関和亮監督のエンターテイナー気質、テクニカルな舞台演出でPerfumeダンスを彩る真鍋大度のオタク気質も見逃せない。何かを極めんとする人物が一つのプロジェクトに参加すると、こうも女の子を魅力的にできるのかとPerfumeで嫌というほど驚かされた。

 

■では、V6は? V6の職人魂はボーカルグループとしてどんな化学変化を巻き起こしているのか、「Sexy.Honey.Bunny!」以降の彼らに的を絞って考えてみたい。

 

 

 

1. 各メンバーへの言及


(1-1) 坂本昌行さん

■彼は非実在青少年ならぬ非実在中年なのではなかろうか。歌唱力はフィル・コリンズに認められるレベルにまで磨かれており、ラップもめちゃくちゃ上手く(ラッパーでもヒップホップ畑の人でもないのに40代半ばにしてあのクオリティはおかしい)、紅白歌合戦で五代夏子さんのバックで披露なさったの日舞なんて基礎が完璧で、もちろんダンススキルもダントツ――何この設定。どこの少女漫画だよ! てんこ盛りの設定にあの抜群のスタイルを加えれば完全に二次元の領域に食い込むではないか。本当はこの世に存在していないのではないかと問い質したくなる。彼は一体何者なの!?

■ジャニーズきっての求道者である少年隊・東山さんを間近で見続けてきた人物だからだろうか、ショー向けの圧倒的声量・圧倒的歌唱力を、個性と捉えることが難しい程に癖のある歌い回しで装飾しないところが東山イズムというか、サムライらしさを醸し出しているように思う。歌っている時には誰しもエゴを出したがるし、そのアウトプットがカラオケルームに響き渡る聴くに堪えない歌い回しや発声に繋がるのだが、そんな小手先に頼らないところがカッコいい。それゆえ、美声をいつまでも心地よく堪能できるのだ。

■寺西郷太さん&corin.さんにお礼を言いたい。彼を飛び道具に起用してくださって誠にありがとうございます。飛び道具と化した坂本さんの攻撃力はマジで半端ない! 「kEEP oN.」のミュージカルパート、「ミュージック・ライフ」のトニセン?、それとも坂本さん&井ノ原さん?が歌うBメロで異彩を放つ坂本さんの存在感たるや。坂本無双、いいぞ、もっとやれ! あと、V6以外のお仕事で用いていらっしゃる引き出し(=ミュージカル要素)を古巣であるV6でも披露してくださるのは、ド新規ファンとして非常に嬉しいです。相当評判のいいゾロ・ザ・ミュージカルが映像化されていないことが悔しくてならん。観たい……!

 

(1-2) 長野博さん

■癖まみれの剛健コンビにさえ寄り添える、それどころかミドルテンポの楽曲であれば特に溶け込める、透明感のある甘いボーカルは魅力的。

■そんな長野さんがソロパートを高音で歌い上げていらっしゃったり、曲中でシャウトしていたりするとドキッとさせられる。特に曲中のシャウト。まるでDJにおける「曲と曲との繋ぎ」のようなマテリアルとして活躍していることに感動してしまったのだ。長野さんのボーカルは、ひたすらハモり要員として酷使させられそうな気がするが(2011年以前の音源は『SUPER Very best』しか聴いていないので何とも言えない)、坂本さんでも井ノ原さんでもない、攻撃力に欠ける長野さんのボーカルであえてシャウトさせることによって、曲の引き締め方を微妙に変えているのだろう。

■楽曲において、「繋ぎ」というのは非常に重要な要素である。「繋ぎ」とは、小説や映画等における、前の章から次の章に移る際の場面転換のようなものだ。場面転換にもたつきがあったりインパクトに欠けたりすると、作品がダレている、テンポが悪いと評されたりするケースが多い。小説でも映画でも、もちろん楽曲にも「よい場面転換」は必須だ。楽曲における場面転換の必要性を十二分に感じるためのリファレンスは、映画『グッド・ウィル・ハンティング』にも起用されたアメリカのシンガーソングライター、エリオット・スミスが書き下ろした「Miss Misery」が適任だろう。お聴きいただければお分かり頂けるだろうが、3分前後の曲に多彩なサウンドを展開させてるのだ。E・スミスは3分前後の楽曲を小説として捉えており、楽曲も小説もどのように展開するかが重要と語っていたのだが……どこで読んだか失念した。これ以外のインタビューは残念ながらうろ覚えだ。

■とにかく、長野さんによるV5のボーカルの土台だけに留まらない長野さんの今後に要チェック!

 

(1-3) 井ノ原快彦さん

■坂本さんとはまた別ベクトルで上手い。本当に上手いから困る。「あさイチ」で人のよさ、人懐っこさ、コミュニケーション能力の高さを遺憾なく発揮しつつ、歌って踊るアイドルフェーズで歌唱力の高さを小出しに披露するとか……もうね、完璧。V6きってのロックシンガー的要素をベースに、アイドルの域を超えたクオリティの高すぎるソウルフルなファルセットを涼しい顔で見せつけ、かと思えば平井堅もビックリの優しくて柔らかいR&Bテイストまでまで難なく歌いこなす辺り、相当スキルの高い特殊な人物であることが伺える。彼も一体何者なの!? 器用とかいうレベルじゃねえぞ! イノッチも二次元キャラかよ!

URC、ベルウッド・レコード等、70年代ロックやフォークをこよなく愛する男がハイエナジーサウンドでバック転やバック宙をキメまくるのだから、人間と仕事の関係は摩訶不思議だ。そう言えば彼の先輩でもある少年隊もユーロビートで踊ってましたね。名曲「ABC」で。

 

(1-4) 森田剛さん

■彼の存在感はボーカルだけでも唸ってしまう。森田さんがこんなに探り甲斐のある方だとは知らなかった。そりゃ人気出るわな……。「学校へ行こう!」をリアルタイムで観ていた世代は、ジャニヲタでなくても彼が一番人気だったことは知っているはずだ。彼の魅力を知ってしまった今、森田さん出演舞台が観たくて観たくて仕方ない。

■森田さんのボーカルに関しては、下記エントリに私の書きたいこと以上のものが記されているので、ほぼほぼ省略させていただく。吐息の多い発声、独特の溜め、そして「どこがキャラメルボイス!? エッジ効きまくりだろ!!」と指摘して下さったことが嬉しい。

Charaプロデュースの森田さんソロ曲があると知ってテンションうなぎ登りですよ。えるしっているか。死神はりんごしかたべない――ではなく、日本語ラップを聴き倒した男性リスナーには、なぜかChara(やUA)も平行して聴くという不思議な特徴が見受けられる。ヒップホップ系のダンスはジャニーズ内でも向かうところ敵なしの森田さんが、あの切なさを湛えたボーカルでCharaの曲を歌う……だと……!? 私の知らないところでそんな大事件が起こっていたなんて、はよ言うてくれよ! そして、Charaの曲を歌って踊る森田さんのライブ映像を拝みたくて仕方ない。まずは2枚組の『Voyager』をヤフオクで落とさなければ。

 

(1-5) 三宅健さん

■一番歌が上手くなったのは彼ではなかろうか。それこそデビュー当時や「愛なんだ」とか「WAになって踊ろう」の頃はあんまり歌が上手くない印象があったのだが。

■二次元キャラを地で行く、時空を飛び越える不老の男は格が違った。アラフォーに片足を突っ込んだおっさんとは思えないアニメ声で、今もなおリスナーの鼓膜を刺激できるのは世界の健ちゃんだけ! 彼の声が入るだけで、「あ、V6の曲だ」と分かってしまうこの威力。ボーカルグループには絶対に必要な斬り込み隊長だ。

■断言しよう。彼のトンデモボイスは絶対アシッドなサウンドと狂おしいほど合う! TB-303と世界の健ちゃんとの共演を心待ちにしています。ハードなアシッド歌謡とか……ライブ会場に行けなくても、ヘビーローテーションしながら家の中で踊り狂う自信がある。書き殴っていたらテンション上がってきたので、ゴリッゴリのアシッド・ハウスを置いておきますね。

 

(1-6) 岡田准一さん

■歌っている時も彼は役者であった。取り立てて癖もない、どうしようもなく「主役声」である点が彼の魅力であり、癖まみれのV6と別ベクトルで佇む彼のポジションは面白い。この癖のなさこそ、演出家や監督、脚本家の意に沿ってパフォーマンスする役者であることを裏付ける材料と言えるのでは。癖があるとすれば、あまり滑舌がよくないところだろうか。滑舌の悪さは逆に岡田さんのボーカルを引き立てる武器には違いないので、芝居以外ではずっともごついていて欲しいと願ってやまない。

■細かく刻まれたメロディを歌わせると途端に面白くなるのが彼の魅力だと思う。正直、岡田さんがいわゆる「普通の曲*2」でメインボーカルを執っているパートはいまいちインパクトに欠けるのだが、例えば16ビートとか、細かく刻まれた音が乱高下する場面なんかに滑舌のよくない岡田さんが登場なさるだけで、何だ今のは!と不意打ちを食らうのである。さすが役者、リズム感のよさは当たり前なのか……。関係者各位、岡田さんに刻みまくりの歌を歌わせて下さい!

■余談はあるが、岡田さんのファルセットも上手いとお聞きした。き、聴きたい……! 岡田さんのファルセットは何という曲で拝めるのでしょうか。もしよろしければコメントにでも回答して下さいますようお願い申し上げます。

 

 

 

2. 適当に複数人をセットにして言及


(2-1) 坂本さん・井ノ原さん・森田さん・三宅さん

■V6のアタッカーはこの4名だと個人的に思っている。あえて分類すればこんな感じ。

  • 坂本さん --- 圧倒的歌唱力
  • 井ノ原さん --- ロックシンガー
  • 森田さん --- タメ方も呼吸もリズム感も唯一無二のボーカル
  • 三宅さん --- アニメ声

■こんな多彩な方向から寄ってたかって攻撃してくるボーカルグループは他にいないぜ! 坂本さんと井ノ原さんはその歌唱力を買われ主人公のような役を割り当てられそうだが、特に坂本さんが名脇役として扱われている楽曲の多さには驚かされた。名素材が揃いに揃っているグループとレコーディングできる作家陣は楽しくて仕方ないだろう。

 

(2-2) 井ノ原さん・岡田さん・坂本さん

■意外と声質が重複しているのがこの三人。ソロで歌っているパートでも坂本さんか井ノ原さん、岡田さんは誰が歌っているのか時折分からなくなる。ボーカルに癖がありまくりの6人が集っている割に、こういう謎現象が起こるから面白い。

■この「誰が誰の声か分からなくなる」を逆手に取ったのがDirty Projectorsの女性コーラス隊……なわけないか。しかし、のどにシーケンサーでも飼っているのかと問い詰めたくなるコーラスワークはロック/ポップ問わず、音楽界に多大なるインパクトを与えたのは事実だ。コーラスを武器とするアーティストはビートルズ、クイーンと数えるほどしかいない。V6のミドルボイスがシーケンサーもビックリのコーラスを披露されたら、飽き性の私でも一生V6のファンとして応援し続けるだろう。

 

(2-3) 剛健コンビ

■なるほど天使じゃねーの。以上。

■彼等の共通点は高音だけのように思う。一方は独特のセンスと表現力で存在感を放つ唯一無二のボーカル。他方はどストレートに殴りかかるキーンとした声。そんな異質な二人が混ざり合った時に巻き起こる爆発的威力はもうV6の奇跡ですよ。剛健コンビのボーカルが究極の飛び道具として上品に暴れ回るパートが好きすぎて好きすぎて、生きるのが楽しい! 三宅さんが森田さんをV6に推薦して下さって本当によかった。いつまでもトリッキーなボーカルでリスナーを捻じ伏せて頂きたい。剛健コンビよ、永遠なれ。

 

(2-4) 長野さん・森田さん

■このコンビも好き。長野さんのボーカルの甘さがいい出汁となって森田さんのボーカルの甘さを引き出しているように思う。長野さんの声と混ざった時の森田さんのエッジがどの程度効いているか、そのさじ加減がまた興味深い。

 

(2-5) 20th Century

■21世紀から15年経った今でも昭和臭を忘れないトニセンが好きです。完璧なコーラスワークでもって80年代アイドル歌謡を歌われたら、私は悶え苦しむ自信しかない。80年代アイドル歌謡は絶対歌ってらっしゃると思うので、音源化されているトニセンの曲は出来る限り収集したいし、トニセンのライブDVDは絶対欲しい。

 

(2-6) Coming Century

■「16ビートとヒップホップ以外は歌わせるな!」と関係者各位に懇願したくなる程、森田さんのビートの刻み方には唸らざるを得ない。それに、岡田さんという何でもできる名手も備えている上、ラップパートでリスナーに与えるインパクトは随一の三宅さんがいらっしゃるのだから、表拍メインのポップスなんか歌わせても面白くねえんだよ!

■剛健コンビと岡田さんが明らかに異なる音域を声帯に飼ってらっしゃるのもカミセンの魅力では、と思う。刻みまくりのグルーヴィーな曲で、岡田さんの低音と剛健コンビの高音が混ざったら、もう向かうところ敵なしなんじゃないかと!

 

*1:森田さんはギャル男、三宅さんは森田さんの子分というイメージ

*2:とはいえ、楽曲のクオリティが高いのは言うまでもない。これマジ絶対。ボーカルなしのインストだけでも興奮できる