悲しみジャニーβ版

ジャニヲタになるつもりじゃなかった飽き性こじらせBBAがジャニーズ楽曲についてひたすら壁打ちするよ!

関ジャニ∞はバラエティタレントではない、アイドルである (関ジャム/スポーツの神様たち/関ジャニ∞クロニクル番組レビュー)

■生きてます。A.B.C-Zのアルバムレビューを草稿状態で放ったままムーミン谷を開発するゲームアプリにハマってしまい、そのままこのブログも放置してました。すみません。今回は、2015年4月以降に放送が開始された関ジャニ∞のテレビ番組について言及したいと思います。もう散々いろんな場所で書きつくされて、論じられてはいるでしょうけれど、あえてちょっと。

 

 

関ジャム完全燃SHOW

■多くのエイターが期待していたであろう音楽番組。しかしながら、私は放送前から全く期待していなかった(初回放送を観ただけでその後は見ていない)。この番組の告知が始まった時、関ジャニファンでありながら「だったら新堂本兄弟を復活させてくれよ!」とショックを受けた部類だ。ブンブブーンもおもしろいけど、おもしろいんだけど!

 

学祭レベルのバンドに週一単位で楽譜を渡して演奏させる企画自体に無理がある

■私が関ジャムに期待していない原因の8割はこれに尽きる。新人の大工さんに設計図だけ渡して突貫工事で、しかも長きに渡って幾つものビルを建設させ続けるようなものだ。そもそもに無理があるのではなかろうか。KinKi Kidsがもはやミュータントと言えばそれまでなのだが(LOVE LOVEあいしてるでギターを勉強し始めてからPro-Tools購入に至るまでのスパンが短すぎる)、堂本兄弟でもギター以外はプロのミュージシャンによってセッションは支えられていた。

■しかし、この番組はプロのミュージシャンの指導、ミュージシャンによるかぶせはありつつも、関ジャニ∞にセッションをさせるのが基本である。それにしては演奏技術が……年下組は、個々のレベルにバラつきはあれど、基本演奏可能だ。しかし、村上さんは練習や努力でカバーできない程の音楽センスのなさが垣間見え、横山さんに至ってはそもそも演奏を楽しんでいないことが何となく感じ取れる。こんな状態で週一レベルでアレンジを施して楽譜に起こし、楽譜をレビューした後に楽譜を渡し、短期間で練習させ、リハの時間を割き……と考えると、仕事の合間に練習するメンバーやセッションコーナーを支えるスタッフの心労は計り知れない。毎週毎週デスマーチなんだろうな……そんなプロジェクトに関わるのは怖すぎる。

 

 渋谷さんのボーカルの、ゲストを引き立てるアプローチに対する懸念

■そして、個人的にネックなのが渋谷さんだ。ソウルフルには変わりないし、圧倒的な表現力・歌唱力はすばらしいのだが、ライブDVDを観ていると、他6人のボーカルを考慮して歌っている様子はあまり観られない。ライブDVDだけで判断するのは強引だが、恐らく、彼は他のシンガーの良さを引き立てるような手数を意外と持っていない、持っていたとしても非常に少ないのではないか。彼がリラックスして歌えるのは和田アキコさんみたいな同じくソウルシンガーだけだ。その辺の懸念はスタッフの指導で修正されるだろうし、それによって「他のシンガーを引き立てるシンガー」というまた別のスキルが身につくであろうことを祈る。渋谷さんは頭が固すぎるだけで頭が悪い人だとはとても思えないので、考え方さえ柔軟になればまた魅力が増えるはずだ。

 

余談

■しかし、放送開始後、関ジャニ∞7人のうち5人しか出演しない、村上さんが出ずっぱり等、あらぬ方向で揉めるとは予想していなかった。そもそも番組自体に興味もないし、私は「エイター」を名乗れるほどディープなファンでもないので、出演者論争に関しては静観している。お叱りはジャニーズ事務所テレビ朝日へ。

■あと、この番組とは言わず、年下組だけでバンドをやって欲しいと個人的に願っている。良くも悪くもアクの強い年上組を省いた状態で起こる化学変化は、よりアイドルらしくなるのではなかろうか。

 

 


村上信五とスポーツの神様たち

■放送前はそこそこ期待していたが、放送後は観たり観なかったりが続いている。女性芸能人や男性芸能人が何のためにいらっしゃるのか分からないくらい、ゲスト以外のタレントさんが活きていないのが視聴意欲を低下させるのだ。博多華丸さんが出演なさった第二回放送は個人的に軽いトラウマだ。華丸さんが喋っているのに全然映ってない……博多華丸・大吉が大好きな私には辛かった。男性芸能人の席にはもういっそのこと関根勉さんのマネージャーさんがお座りになればいいんじゃないでしょうか(適当)。

 

■前述の音楽番組とは打って変わって、題材がスポーツなだけに、J-POPや歌謡曲より興味も雑学もお持ちであろう村上さんならうまいことやってくれると思っていたが……何だろう、村上さんの変に過剰な演技がハナにつくというか、「彼は本当にゲストに興味があるのか?」と勘繰ってしまうような胡散臭さがどうしても拭えないのだ。ダウンタウンの浜田さんや島田紳助さんは偉大なんだな……。

 

島田紳助が好きか嫌いかと問われれば、決して好きではない。ただ、バラエティ色が全くない報道番組「サンデープロジェクト」でのスムーズな司会進行は当時小学生だった私でも「この人、芸人さんなのに凄い」と関心した。政治家や経済学者等のパネラー同士の議論が白熱しても、絶妙なタイミングで議論を収束させ(あの間の取り方!)、視聴者に理解されやすいような言葉を選んで専門的な質問をパネラーに投げかける芸当は、たとえカンペがあったとしても、司会としてのキャリアやそれなりに専門的な勉強をしなければ成立し得ない。もう関西に住んでいないので分からないが、関西ローカルの情報バラエティ番組「正義のミカタ」で司会を務めていらっしゃる東野幸治の活躍が気になるところ。なお、正義のミカタにはジャニーズWESTも出演なさっているので、関西にお越しになった際はぜひご覧ください。

 

■番組の感想ついでにここで番組とは全く関係ないダメ出しをしておく。村上さんの頭の硬さは、下手をすると村上さんのタレント生命を脅かすほどの深刻な問題になりかねない気がしている。頭の硬さ、考え方の硬直化は人間の成長を阻害するものだ。30歳を過ぎると新しい分野への挑戦や新しい知識、考え方を取り入れるのが億劫になる。同じく30歳を過ぎてしまった私も今まさに体感しているので(転職してからパラダイムシフトに苦しんでおり、毎日が勉強だ。正直しんどい)分からないでもないが、加齢と考え方の硬直化は比例するのが悲しいところ。頭を柔らかくする体操だと思って、たまには後輩ではない若者(20代前半)と遊んでみてはいかがだろうと余計なお世話を綴ってみた。

 

 

 

関ジャニ∞クロニクル

■放送前から首を長くして待っていた甲斐があった。関ジャニ∞が暴れて騒ぐ待望のバラエティ! これが観たかった、こういうのが観たかったんです! フジテレビありがとうフジテレビ。とても30分とは思えない濃い企画には平伏さざるを得ない。スタッフありがとうスタッフ。企画力が全てと言っても過言ではないバラエティで、数々の素敵な企画に恵まれ、しかもメンバーが参加できるなんて! 置物と化していた『仕分け』の悪夢が嘘のようだ。

 

■早くも神回とファンを唸らせた「いきなりドッジ」。安田さんが横山さんに襲い掛かるシーン、渋谷さんがボールを手にした時の安田・大倉コンビ処刑シーン、渋谷さんが仮病を使うシーン、村上さんの “包む作戦” の4点が台本なのか否かは不明だが、大爆笑した。これが台本でなければ、関ジャニ∞のポテンシャルは捨てたものではなかろう。じっくり考えることを許されない環境の中でここまで笑いが取れるのも珍しいと思いたい。「子泣きジジイ」なるたとえツッコミが咄嗟に出る横山さんの引き出しと瞬発力、さすが。

 

■10代からトーク力が光っていた横山さん、テレビや事務所の舞台にてトークの「流れの読み方」を鍛えてきたであろう村上さん、ボケやクッコミの瞬発力と破壊力は関ジャニ∞でトップであろう渋谷さんはバラエティでこそ活き、ライブのMCでも度々話題になってきた錦戸さんのキレ芸はバラエティだからこそ観られるものだ。丸山さんのダメな子扱いや、何をやらせても及第点以上を叩き出す安田さん(彼はマジで凄と思う、尊敬する)、関ジャニの食いドル・大倉さんのマイペースっぷりは『ジャニ勉』でも観られるっちゃあ観られますが、『ジャニ勉』は基本座ってのトーク番組。対する『関ジャニ∞クロニクル』は基本動き回っている。動き回るからこその面白さ、人間味みたいなものが今後も楽しめると思うと、もうこれを全国ネットで放送してくれと願わざるを得ない。関テレさん! 私も実家で関ジャニクロニクル観たいの! 深夜でも構わないので放送してよ!

 

■今回、他の番組に言及してまでこの記事を一心不乱に書き殴っているのは、6月20日放送の丸山さん出演の企画「絶対に失敗しない男~出社編~」を観たためだ。今年で32歳になる、アイドルとは思えない程の肉付きのよい丸山さんの動きは多少のぎこちなさこそあるが、やっぱり彼はアイドルだった。踊りながら見せる笑顔はさすがアイドル! ターンにもブレがない。何よりセレクトされたBGMがアイドルにふさわしいものだった。

 

■普通のおっさんがただ踊り、芸を披露するだけであれば、まずこのEDMは選ばれない。そもそもEDMはノリにしろフロアに集まる年齢層にしろ、おっさんやババアはお呼びでないのだ(EDMのDJブースにおっさんが陣取るのはよくあることですが)。最初はLMFAOと丸山さんの組み合わせに違和感を覚えたが、ハットをかぶって玄関先でポーズをキメるシーンは非常にマッチしていたし、「やっぱり関ジャニ∞はアイドルだったんだ」と思わざるを得なかった。関ジャニ∞をアイドルとしてではなくバラエティタレントとして応援している自分の考えを改めようと誓った瞬間が訪れたのだ。

 

■なぜ関ジャニ∞をバラエティタレントとして認識していたのか。それは年上3人の印象によるところが大きい。村上さんの顔つきはもはやアイドルのそれではなく、芸人だ。少なくとも20代までは――佇まいはともかく――顔つきはアイドルだったのに、どうしてこうなった。もう割り切ってアイドル業を務めていらっしゃるのかなあ。村上さんはまだダンスを疎かにしないだけ救いがある。横山さんのダンスの覚束なさは非常にもったいない! ガンガン踊れれば、あの端整なルックスも強力な武器になり、観客を魅了させられるというのに。これでは宝の持ち腐れだ。「歌が上手くなれ」などとは要求していない。歌がダメなら踊ってくれ! 歌唱力のある渋谷さんはボーカルへの熱量と近年のダンスの省エネ加減の反比例を指摘するまでもなく、踊って魅了するという表現方法に興味がなさそうだ(少ない体力をボーカルに回しているとも取れる)。ダンスは現代人の五感のうち8割以上を支配する視覚に訴える表現であるだけに、省エネなダンスを観ていても面白みに欠ける。そもそも表現力のある人は何をやらせても人を魅了させる何かが滲み出るというのに……。

 

■年上3人がアイドルの本業である「歌とダンスで魅せる」から遠く離れてしまっているから、私は関ジャニ∞をアイドルではなくバラエティタレントとして認識してしまっているのだろう。だからファンクラブに入ったもののライブチケットを取ろうともしないし(どうせ落選するだろうというネガティブな思考回路が働くというのもある)、もうライブDVDでいいやと半ば諦めてしまっているのだ。後輩のジャニーズWESTがどれだけ笑いに貪欲でも「歌とダンス」を疎かにしないのは、特に中間・濱田・桐山トリオの長すぎたJr.時代がそうさせたのか、先輩の背中を見て「これではいかん」と危機感を覚えたのか定かではないが、アイドルとして魅力的で面白いのは後輩のジャニーズWESTなんだよなあ……。

 

■こう考えると、2015年現在の丸山・安田・錦戸・大倉の年下4人組によるキレッキレのダンスを一度でいいので見てみたくなる。年下組のアイドルとしてのポテンシャルが如何ほどのものか、それが知りたいのだ。やるときはやる男・丸山さんと何でもできる安田さんのアイドル性、アイドル色の強いNEWSに在籍していた錦戸さんの底力、V6森田剛さんに憧れてジャニーズ事務所の門を叩いた大倉さんのジャニーズ愛が遺憾なく発揮される環境は、もしかしたら現時点の関ジャニ∞ではないのかも知れない。昔は全員踊れていたのかも知れないし(『Heat Up!!』のDVDは持ってますが、まだエイトレンジャーしか観てません、すみません)、アラフォーが刻々と近づく年上組にとってはダンスが体力的に負担になっているだろうし……アイドルの運営って難しいですね。

 

 

関ジャニ∞クロニクル 追記

■おっと、書き忘れていた! 「絶対に失敗しない男」企画の元ネタはきっとFatboy Slimのミュージックビデオなのではないかと睨んでいる(私の読みが正しくなければすみません)。『Weapon Of Choice』では泣く子も黙る名優クリストファー・ウォーケンがミュージカル舞台俳優としてのキャリアを遺憾なく発揮した、「わざとぎこちなく踊れ」という演技指導もと撮影されたこのビデオは、映像作家スパイク・ジョーンズの代表作の一つとなっている。ジャグリングが脚光を浴びた『That Old Pair Of Jeans』は、ジャグリングに触発された数多くのフォロワーがYouTubeにジャグリング動画を投稿した。

 

■そして、私は↓のMADが死ぬほど好きです。キテレツ大百科のかつてのオープニング曲『すいみん不足』と、『Weapon Of Choice』の映像の融合がこんなに笑えるものとは!