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悲しみジャニーβ版

ジャニヲタになるつもりじゃなかった飽き性こじらせBBAがジャニーズ楽曲についてひたすら壁打ちするよ!

ジャニーズWEST『パリピポ』 通常盤 レビュー

総評

■パーティーソング集とも言えるミニアルバム。明らかにライブを意識して作られていると思われる。ジャニーズWESTと「ジャスミン(ジャス民)」とで作り上げるパーティーへのインビテーションカードとして申し分ないクオリティだ。ジャニーズ特有の昭和歌謡テイストを残しながらも、ダンサブルなディスコチューンは否応なしにオーディエンスの体を揺らすだろう。

■ただなあ……「もしかして、2枚目のアルバムもアッパーディスコチューン目白押しなのでは?」という嫌な予感が的中しないことを願うばかりである。サウンドや曲調に手数が欲しい。桐山照史さんというソウルシンガーを擁しているからこそ渋いブルース曲を入れたり、元7WESTをフィーチャーしたヒップホップ歌謡にトライしてみたり、いっそマイナーコード満載のルーツ・レゲエでめちゃくちゃ美しくハモってみたり、アッパーチューン以外の変化球が欲しい。サウンドの一本調子は聴き続けるのに気力が必要であり、積極的にループさせる気力が湧いてこないものである。毎晩ステーキという豪華な食事で胃もたれするのと同じ原理だ。

 

 

通常盤ディスクレビュー

M1. パリピポアンセム

BPMの速さといい、刻みまくりのビートといい、デビューアルバムに引き続くディスコサウンドといい、彼らが当分この路線で売るであろうことが窺える。自己紹介として、彼等の名刺代わりとして十分機能している。それにしても6分弱ずーっとこのテンションか……若いっていいなあ……

■途中で2ステップが導入されたのも、ブロステップと呼ばれていた頃のEDMを意識してしているのだろうか。ディスコ歌謡に見え隠れするEDM路線は、M7への布石か。 

 

M2. Toxic Love

■このBPMこそディスコだよ! この四つ打ちこそディスコだよ! もう「ジャニーズWEST=ディスコ」という方程式が私の中で成立しそうである。

■イントロから反則である。関ジャニ∞「関風ファイティング」を想起させるようなディスコ歌謡のいい意味でのダサさと、エレクトロ普及以降のJ-POPが上手いこと折り合わさり、高度なジャニーズ歌謡として昇華されているではないか。いや凄いぞこの仕事。

■全員歌は上手いのだが、取り分け桐山さんの上手さには脱帽だ。昭和歌謡テイストがより増す桐山さんのくどさは、ジャニーズWESTの必要不可欠な要素であると信じている。どれだけサウンドがおしゃれでスタイリッシュになっても、桐山さんのボーカルで昭和歌謡に仕上げてしまうのだから。まるでリセットボタンのような彼のボーカルの破壊力は必殺技クラス。彼の歌唱力を現場で体感したい。

 

M3. キミコイ

■本作のベストトラック。本作が上げ上げパーティートラックで構成されているからこそ、ひっそりと鳴るマイナー調のブギが余計に沁みてくる。こういう昭和歌謡テイストがいい感じにブレンドされたポップスで活きるのは、桐山さんの伸びのあるボーカルだ。ライブではこぶしをガンガン効かせて熱唱なさるのだろう。いいなあ、コンサート行かれる方はエンジョイなさって下さい。

■ジャニーズ歌謡の醍醐味は半ば古臭い昭和歌謡にあると頑なに思い込んでいるので、こういうドドドドド昭和な曲があると安心する。おしゃれでスタイリッシュなJ-POPは非ジャニーズの男性アイドルの方が映えるんですよ! ジャニーズは青春アミーゴでナンボなのだ。

 

M4. SCARS

■しっとりミディアム・テンポのバラード。メンバー全員歌が上手いとR&Bにも難なく対応できるというもの。

■誰のボーカルかは分からないが、4:05以降の抑えられたスキャットが大変綺麗で驚いた。「歌唱力がある=熱唱する」と誤解されそうだが、熱唱以外にも表現方法はある。

 

M5. アカンLOVE ~純情愛やで~

■スタッフにパラパラ世代がいるのか?と勘繰ってしまう程、avex traxもビックリのユーロビート。初期V6のシングルってこんな感じだったよなあ。関西弁×ユーロビートという前人未到のコラボが2015年に行われるという恐ろしい程のタイムラグがよい。

 

M6. Mambo de WEST! (通常盤限定ボーナストラック)

■アイドルソングらしい、マンボを基調としながらも曲調がころころ変わる大変忙しい曲。ただ、ヒャダインのようなぶつ切りパッチワーク感は感じられない。めちゃくちゃ豪華なビッグバンドがころころ変わる曲調や騒がしいガヤを制御している。これがボーナストラックだなんて信じられない。ふざけんなこれ名曲だろうが!

 

M7. PARTY MANIACS (通常盤限定ボーナストラック)

■ジャニーズどうしたと戸惑う程にド直球EDM。昭和歌謡の要素が全く存在しないため、メンバーからの要望で生まれたのか、たまたまEDMソングが仕上がったのか、採用に至るまでのプロセスが気になって仕方ない。

■「ここでジャンプしろ」「ここでジャンプせずに体を揺らせ」みたいな細かい指令がサウンドから嫌というほど感じ取れる。(いいか悪いかはさておき)そんなマニュアルめいた曲構成も、ジャニーズWESTにおけるパーティーアンセムたらしめるためだろう。我を忘れて踊り狂う、パーティーを盛り上げる機能音楽としてはこの曲が間違いなく突出している。だからこそ、通常盤にしか収録されていないのはなぜか。「お前ら通常盤も買えよ」という無言のメッセージなのか。ジャニーズの戦略はいまいち理解できない。

 

 

パリピポ 【通常盤】