読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

悲しみジャニーβ版

ジャニヲタになるつもりじゃなかった飽き性こじらせBBAがジャニーズ楽曲についてひたすら壁打ちするよ!

『京都太秦行進曲』 レビュー (ネタバレあり)

■まさかジャニーズのアイドル映画をレンタルする羽目になろうとは、一年前の私なら考えられない。どうしてこうなった。それもこれも全部ぜーんぶ浜中文一さんのせいだ! まいジャニなんか観るんじゃなかった。『ちびまる子ちゃん』の野口さんにも似た浜中文一ワールドなんか視界に入れるんじゃなかった。「ぶんぶんぶん」を読みたいがためにジャニーズWEBへの会員登録を検討している私を誰か笑ってくれ。そのうちプレイガイドで『もとの黙阿弥』のチケットを手に入れてしまいそうだ。

 

■そういや、内博貴主演『ペール・ギュント』の音楽担当がフリージャズピアニストのスガダイローなんだよなあ。これはマジで気になる。風間俊介主演『ベター・ハーフ』の音楽担当は確かGoing Undergroundの河野さんですよね、懐かしい。ああ、これが舞台沼か。とにかく、何度でも言う。どうしてこうなった。

 

 

大雑把な感想

関ジャニ∞『8UPPERS FUTURE MUSIC FILM』はアイドル映画としては小道具(タバコ、お酒、クラブ等)が異質だったのだなと痛感するほど、より遥かにストレートなアイドル映画。しかし、「アイドル映画」としてではなく「映画」として楽しむにはトータル退屈だった。説得力や緊張感に欠けるのだ。

■その原因は主に2つあるのではないかと考えている。まず、重岡さん・桐山さん以外のキャラクターが立っておらず、関西ジャニーズJr.の顔と名前とパーソナリティを一通り把握していないと映画を観るのも辛くなる仕様だ。ファン以外どうせ観ないだろうという前提で作られているとしたら、それはそれで問題だ。肝心の重岡さん・桐山さんのキャラも薄っぺらい。少年漫画の読みきりでももうちょっとまともに設計されているのに、こんな脚本で変更要請が出なかったのは、「所詮はアイドル映画」だからか。スタッフがそんなモチベーションで作ったとは考えたくないが。

■もう一点は、桐山さんを除く関西ジャニーズJr.出演者の演技力も殺陣もアレであるため、前述した残念な点もあいまって、間延びのひどさ、抑揚のなさに拍車をかけてしまっている。例えば、浜中さんだけ時代劇出演から漏れるシーンにケチをつけるとすると、なぜ選考漏れが浜中さんなのか、選考漏れに至る原因の所在は何なのか、しっかり描かれていないし、表現もされていない。せめて浜中さんを除く出演者は浜中さんよりレベルが上であって欲しかった。中村獅童が立っているだけで画が締まる時代劇撮影シーンは本作唯一のオアシス。

 

■以下は本当に余談。人生の1/3を京都市で過ごした身としては、新風館嵐電京福電気鉄道)、帷子ノ辻駅等、凄まじく身近な風景を液晶越しに眺めるのがなかなか新鮮だった。休日でも混雑しない場所ばかりロケ地として選定されているだけに、聖地巡礼もし易いはずだ。特に帷子ノ辻駅。私の実家の最寄り駅でもあるので、気軽にロケ地巡りできる。撮影してるところをちょっとでも見たかったなあ。彼らが撮影に参加した頃は私は京都市内にこそ住んでいたが、実家を出て京都駅近くのマンションを借りており、前職の社長に毎週3時間近く理不尽に怒鳴られては残業に終われ、深夜1時くらいに帰宅してそのままベッドにバタンキューし、朝慌てて起きるという激務を日々繰り返していたあああああああ思い出すだけでも苦痛だ。上京してよかったとマジで痛感する。

 

その他

桐山照史さん
柳沢慎吾に似ているのはルックスだけではなかった。彼の歌も演技もそうだが、彼のくどい表現力は強烈で面白い。今後の進化が非常に楽しみである。
向井康二さん
本作出演のジュニアの中で一番アレではあったが、もっと場数を踏めば演技も上手くなるのではないかと思う。出川哲郎ばりのリアクションができるという渋い武器をお持ちの上、20歳とは思えないほどトークにおける間の取り方はなかなか磨かれている。今後の活躍に期待。
浜中文一さん
うーん。彼を役者畑に放り込んだ事務所判断に戸惑いを覚えた。後輩の西畑大吾さんの方がよほど上手いぞ。大舞台の稽古で追い込まれて追い込まれて大化けした濱田崇裕さんのような期待値が浜中さんにも求められているとは思えないが……。バラエティ番組やトークでは観客や共演者を自分の世界に引き込むパワーとセンスを持っているにもかかわらず、芝居になると縮こまっているように見えるのはなぜだ。シャイで人見知りなパーソナリティが足を引っ張っているのだろうか。シャーロット・ケイト・フォックスのインタビューを思い出す。
お芝居って人との感情の交わりだから、言葉の違いは関係ないと思うんです。

「マッサン」の収録に際しては、他の俳優が言っている言葉のひとつひとつを理解できないわけですが、話している相手の素振り全体や、声の調子、目の動きなどから、じぶんが何を言われているのかを全身で感じ取るようにしています。場違いな反応をしないように、意味の取り違えの無いことを心掛けています。自分の反応が、くっきりと表情に出るよう、いつも心掛けています。

駆け出しの役者にしては少々遅いデビュー、方言、非首都圏在住という様々なハンディキャップを、浜中さんの持ち前のセンスとこれから死に物狂いでなさるだろう努力で跳ね除けて欲しい。彼の境遇と私の現在の境遇がところどころ似ているだけに、どうしても応援したくなる(これは別エントリに整理したい)。