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悲しみジャニーβ版

ジャニヲタになるつもりじゃなかった飽き性こじらせBBAがジャニーズ楽曲についてひたすら壁打ちするよ!

関ジャニ∞『8UPPERS』初回限定Special盤/通常盤 レビュー

総評

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■三枚目となる前作『PUZZLE』を聴いていないので何とも言えないが、短編映画を添え、アルバム内でもコメディ色をトーンダウンさせることで、“かっこいい関ジャニ∞”なる新しいアプローチの提示は成功していると思われる。アイドルのアルバムにインストが3曲も導入されている辺り、割と使われてきた手法とは言えなかなか挑戦的だ。開始から40秒間、一切本人が登場しないPefume「チョコレイト・ディスコ」のプロモーションビデオを思い出す。

■惜しむらくは、本編よりソロ曲を詰め込んだ通常盤限定ディスクの方が単純に面白かったことだろう。本編は曲こそ粒揃いであるが、相対的にバンドサウンドの軽さが気になるのだ。特に前半、2~5曲目の一本調子なサウンドは、もうちょっと何とかなったのではないか。通常盤限定ディスクのサウンドはバラエティに富んでいるのに、全員で歌わせる曲になるとこぢんまりしてしまうのはメンバーの能力の差を考慮しているからなのか? まさか通常盤限定ディスクが本編を上回るほど好きになるとは想像していなかった。いや、本編も十分に名盤なのだが、それを念頭に置いた上で、通常盤限定ディスクの破壊力は凄いと言える。特に1~4トラック。

■「歌が下手」と名高い(?)横山さん、村上さんについて語りたいが、いっそ全員に言及して別のエントリとしてアウトプットした方がいいと思った。よって、今回はパス。

 

 

初回限定Special盤/通常盤 共通ディスクレビュー

01. Oriental Surfer

私にとって本作のベストトラック。のっけから流れてくるリフとサイレンのような音を鳴らすツインギターのコンビネーション、ギターサウンドを支えるジャングルを彷彿とさせるリズム、何よりかっこよすぎる黒いガレージに痺れた。うら若き乙女が男性アイドルを介してこんなグルーヴィーなサウンドを聴き倒したのかと思うと興奮する。ウルフルケイスケさんに発注した(? それともコンペ?)スタッフの英断に拍手。

■ジャングルとは、1990年代前半に流行したイギリスのクラブ界隈で生まれた音楽だ。どう説明したらよいのか分からないので、的確に解説してるページを引用したい。

 ジャングル (Jungle)

ターンテーブルの回転数を誤って鳴らしてしまったレゲエDJたちが、その不安定なリズムの響きを面白がって誕生したといわれているDJ音楽。ブレイク・ビーツ(過去のリズム音源をサンプラーに取り込んで分解・編集したもの)を倍速のピッチで再生することによって生まれる高速ビートと、逆にサンプラーでピッチを落としたルーズなベース音が混合することによって生まれる複雑なリズムが特徴で、93~94年あたりにかけて最新のダンス・ビートとしてイギリスのクラブを中心に大流行した。流行が過ぎるのは早かったが、テクノ等の影響を受けてより高度な芸術性を持つドラムン・ベースや、ダンス・ミュージックとしてはジャンプ・アップやテック・ステップへと発展した。

出典:音楽ジャンル事典:ジャングル

■正直言って、ジャングルとドラムンベースの違いがよく分かっていない。個人的には、ジャングル=生演奏を再構築したよ!、ドラムンベースブレイクビーツを含む生演奏を一切排除している、というイメージを抱いている。ビートのテクスチャの違いだけのような気がしているが、下記ページを見つけたので勉強したい。

■しつこいですが、関ジャニ∞がこんな黒い歌ものを歌って下さることを何より楽しみにしております。渋谷さん以外の歌唱力的な問題で難しいのかな。錦戸さんのボーカルって意外とパンチ力ないしなあ。

 

02. モノグラム

■打って変わって爽やかなナンバー。出だしのハモりが綺麗なだけに、キラキラしたプログラミングがよく映える。

 

03. 泣かないで 僕のミュージック

林田健司さんらしい、ソウルやR&Bがうまい具合に昇華されたJ-POP。林田健司にオファーしたスタッフGJだ。久保田利伸はアメリカンな要素を色濃く残す方だし、岡村靖幸は彼らには歌いこなせないほど濃い。シングル曲を除けば、歌ものでベストトラック。

 

04. Baby Baby

■個人的に、この辺でヘヴィなバンドサウンドを渇望していたために、あんまり印象に残っていない。ヴァースのサウンドは面白いし、オケも感動的なのだが、どうもメロがなあ、私には響かなかった。

 

05. LIFE~目の前の向こうへ~

■これ聴いたことあるぞ! 関ジャニ∞の曲だとは知らなかった。2曲目から5曲目まで変わり映えしないのは仕様なのだろうか。曲によってマイナーチェンジされている仕掛けこそあるものの、全体的に一本調子のサウンドが残念だ。私の再生環境が悪いという可能性もあるが。

 

06. BACK OFF

これはひどいダンストラックと銘打つには悪い意味で重いというか、サウンドのもたつきに驚いた。何よりシンセがダサすぎる。今日日ゲーム音楽でもこんなダサい音を鳴らしていない。許せないのはフェイドアウトだ。ちゃんとオチをつけてから、物語の結末にある程度ケリをつけてから、次のトラックにつなげて欲しかった。こんなんで踊れるかよ! ふざけんな!

■イントロの「Are you ready?」はよく耳にするので、恐らく製作ツールに標準装備されているエフェクトなのだろう。

■このほかのインスト曲がジャングルだっただけに、ドラムンベース主体でもよかったのでは。DJ安田がドラムンをかけながら踊り狂うフロア、みたいなシーンがあっても、アイドル映画としてはなかなか突き抜けていて面白いと思うのだが。何話だったかは失念したが、アニメ版NARUTOの戦闘シーンでドラムンが流れてきた時はテンションが上がった。

 

07. 願い

R&Bテイストのバラード。R&B多いなあ、嬉しい限りだ。渋谷さん担当のところだけ急に歌謡チックになるのはもう仕様なんでしょうね。彼等のファルセットが聴けるなんて儲けもの。むせび泣くギターもよい。これはライブで聴きたい。

 

08. ほろりメロディー

■正統派アイドル歌謡キター! 関ジャニ∞の強みは80年代アイドル歌謡がパロティにせずにちゃんと歌い上げる力量があるところだと思う。コッテコテの歌謡アレンジで攻めるホーン隊がいい。

 

09. Wonderful World!!

■Aメロの弾けっぷりが素敵過ぎる。どうでもいいですが、『8UPPERS』の裏コンセプトはジャングルなんじゃないかと勘違いしたくなる位、パーカッションがいきなり倍速再生されて驚いた。

■ケチをつけるとすると、村上信五さんがいろいろ惜しい。彼にセンスがないのは「月曜から夜ふかし」で晒されたタカツキングで知っていたが、センスなんて地道に磨けば、ある程度は身につくのだ。詳しくは別エントリでまとめるとして、本当にもったいない、もったいない!

 

10. realize

■インスト曲3つ目。アフリカ系アメリカ人が軒先で弾いてそうなアコギのリフや、途中からジャングルテイストに切り替わるリズムトラックにキュンとした。何より全体通してポップな仕上がりになっているところがいい。軽い音の連続に納得していないが、これは音が軽くてもよいと思う。「Oriental Surfer」と僅差で好きだ。

■cell no.9って誰だ? ビークルの企画盤にそんなタイトルあったよな?と調べてみたら、Dragon Ashのギタリストhiroki率いるバンド名らしい。そんなサイドプロジェクトもやってるのか。

 

11. BOY

■渋谷さん、なんというヒロト。発注か何かの際に、メンバーでもプレイできるメロコアを、みたいなリクエストがあったのだろうか。とにかく音が軽い。演奏する際に特別な技術力を必要としないためにプレイする側としては楽なのだろうが、リスナーとしてはパワーコードのごり押しに何の面白みも感じられないのだ。深みがないんだよなあ。ただ、村上さんのボーカルとパンクが意外とマッチするという発見ができたのは大きな収穫だ。

■そんなことよりこの曲を元My Little Lover藤井謙二氏が書いたというのが衝撃だった。今はThe Birthdayでギターを弾いてらっしゃるだけに、何か納得できてしまう。

 

12. アニマル・マジック

横山剣節が炸裂する昭和歌謡なブルース。サビも渋谷さんをメインに据えた方がよかったのでは。サビのパンチがいまいち弱く、彼等のボーカルが曲に負けている。

■これを聴いて、もしかして関ジャニ∞に黒いブラックミュージックを歌わせるのは難しいのではないかという事実を突きつけられ、少々意気消沈した。バンドサウンドであれば軽くないし、全員で歌ってもさほど違和感がないと思われるが、あくまで妄想の域を出ない。試しに和田唱スガシカオにオファーして頂ければと存じます。それか、木村世治に「黒い曲作って」と注文するか。

 

13. 急☆上☆Show!!

■ロカビリーなメロがビッグバンドに彩られている、舞台仕事にも重きを置くジャニーズ事務所らしい曲。キャバレーのいかがわしさが排除されているのは注目すべきポイント。『ジャニ研!』によるジャニーズのディスコと舞台の分析を思い出さずにはいられない。

大谷 ディスコ研究の回で、ジャニーズは基本的に健全である、ディスコから夜とセックスを抜くとジャニーズになるっていう話をしたけど、ミュージカルにも当てはまります。(後略)

出典:『ジャニ研!』P243

ジャニ研!: ジャニーズ文化論

ジャニ研!: ジャニーズ文化論

 

■こういう曲もあると「何だかんだ言って関ジャニ∞もジャニーズなんだなあ」と安心します、私が。

 

 

通常盤 限定ディスクレビュー

01. monologue

■哀愁漂う錦戸亮さんに錦戸担は悶絶したのでは。弾き語りパートにグリッチノイズを入れたくなる。このサウンドが、この泣きのメロが、なぜ共通ディスクで聴けないのか。サビのメロディはもうちょっとテコ入れがあってもよかった。

 

02. Kick

■丸山さんにスカのイメージはなかったので驚いたが、短編映画での丸山さんは、少年漫画「ONE PIECE」で言うところの、ご本家ほど喧しくない、(戦闘能力的な意味で)むしろ強い、全然ビビりではないウソップのようなポジションだったことを思い出すと、なるほどなーと納得させられる。

■丸山さんのボーカルは別記事で言及するとして、なぜこの黒いサウンドが本編で聴けないのか!

 

03. Revolver

■だからなぜこの黒いサウンドが本編で聴けないのか!!!!!!!!!!

■なんというミッシェル。元ネタ探しはさておき、渋谷さんの好みは分かりやすい。そして有無を言わさずかっこいい。曲全体をまとう緊張感や焦燥感はサウンドだけでは成立しないはず。

 

04. トリックスター

■手に汗を握って聴いた曲その1。実はこの曲を聴いて初めて横山さんがどのボーカルかがやっと判明した。すみません、私、結構丸山さんと横山さんを混同している節があるかも知れない。ボーカルは多少不安定だが(音程が不安定という意味ではありません)、全然問題ない。

■通常盤限定ディスクのベストトラックはこれを推薦したい。豪華なサウンドといい、一筋縄ではいかないメロディラインといい、これはライブで盛り上がるわ。ここであーだこーだ語るのがおこがましい程、とにかく「黙って聴け!」が通用する。

 

05. Dear...

■手に汗を握って聴いた曲その2。なぜ村上さんにメロウなR&Bを歌わせたのか、スタッフは正気か、ボーカルを鍛えさせて、と聴くのを躊躇うほど不安だったが、意を決して聴いてみると、村上さんの力の抜け加減が功を奏しており、本当に驚いた。ボーカルの処理の甘さ(キーが高すぎるから仕方ない)等残念な箇所はあるが、ちゃんと聴けるレベル。これはこれでアリ。

■忘れた頃にまたR&B。やっぱりポップスはブラックミュージックがルーツであることを実感させてくれる。でもこれ、ライブで再現可能なんだろうか。

 

06. TOPOP

■こんなキャッチーな曲をアイドルが書いているという現実は、パワー・ポップに対する苦手意識を忘れさせてくれる。渋谷・錦戸のセット以外も、彼のグルーヴィーなボーカルにフューチャーした曲をもっと作って欲しい。彼のリズム感といいセンスといい、歌って踊るアイドルとしての素養は関ジャニ∞でトップだと思われる。

 

07. きっと幸せがキミを待ってる

■大倉さんの柔らかいボーカルとミドルテンポのバラードが合う合う(出典:ジャニ勉)。こういう地味なスルメソングが挟まってるのはいいですね。さすがSMAPの名曲「オレンジ」を書き上げた方のお仕事。

 

08. 『って!!!!!!!』

■またメロコアか! メロコアにしても音が軽いんだよ!と舐めていたら、サビのメロでいいパンチを食らった。安田章大、やはり天才か。

 

 

初回限定Special盤 限定ディスクレビュー

1枚目 8UPPERS FEATURE MUSIC FILM

■エイトくんかわいい。

■20代男性アイドル7人がメインキャストの短編映画を撮るとなると、まるで女性向け同人誌のような設定と脚本にせざるを得なくなることがよく分かった。ジョニーはジャッキーに恋心を抱いているという、本編では登場しない設定には度肝を抜かれたが。アイドルって本当に大変だな……大倉さんお疲れ様です。クラブエイトのセットが好き。

渋谷すばるさんはもう四の五の言わず腹を括って役者班に合流しろ! 『味園ユニバース』で撤退すんなよ! 失礼など百も承知で命令口調になる位、彼の表情、眼力、存在感に圧倒された。彼をドラマや映画で拝めないなんて本当にもったいない。仕事する上での妙なこだわりは歳を取れば取るほど足枷になるが、今年で34歳になる彼は自分のスタンスを良しとしているのだろうか。トーク力、歌唱力、演技力とあらゆる能力は間違いなく関ジャニ∞でトップなのに、仕事の出力が10だったり2だったりと安定しない辺り、彼と一緒に仕事するスタッフの苦労が偲ばれる。仕事を一緒にする人は、能力こそ高くなくても常に6以上出せる方がいい。外野がくっちゃべるのもおこがましいが、いろいろ面倒な方だ。何でもいい、とにかくだ、『味園ユニバース』を機にもっと役者仕事してよ! もっと役者・渋谷すばるの芝居を観たいんだよ!!!!!!!!!!!!!!!!

■結論:エイトくんかわいい。

 

2枚目 8UPPERS メイキング

■エイトくんかわいい。リハーサルでは問題ないのに、本番前で泣いてしまうエイトくんかわいい。泣いているエイトくんをあやす関ジャニ∞の面々の柔和な表情は貴重だ。